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既貸返済条件付き保証付貸付更新の契約日はどう取扱うか

金融機関の貸付担当者は、A社に対する保証付融資300万円の保証決定を平成22年11月10日に受けた。保証条件として「この貸付と同時に○○○の貸付を完済する」としてあった。○○○の期限は11月30日である。A社に11月20日貸付実行するとき契約日はどうすべきか。また○○○の保証残高の取扱いはどうすべきか。

貸付実行日11月20日を契約の締結日として、貸付と同時に保証条件どおり○○○を回収しなければならない。

弁済期限にかかわらず回収
(1)更新の取扱い
更新の取扱いについては、原則として貸付実行と同時の既存保証分の回収条件がついている。信用保証協会としては、当該金融機関のプロパー貸付も、保証付貸付も、約定どおり履行されているものと推定して「回収条件」等の保証条件を付すのが通例である。したがって、貸付実行日には信用保証書記載の保証条件どおり貸付実行する必要があって、○○○の保証付残高の回収条件が付いている場合は、弁済期限に関わちず回収する必要がある。また、既存保証分の弁済期限の履行を待って、今回保証分を貸付実行することは差し支えない。しかし、信用保証書発行後30日を経過すると、保証契約が失効してしまうので取扱上注意を要する。

(2)同等管理義務
金融機関と信用保証協会との約定書例9条3項には、金融機関は保証付債権とプロパー債権とを同等に管理すべきことが規定されている。したがって、原則としては、既存債権の延滞中に新規貸付は行われないものとしているため、既存の貸付債権がある場合、保証付、プロパー貸付のいずれにかかわらず、約定どおり履行させておくことが必要である。